「外壁塗装は悪徳業者が多いんじゃないの?」、「悪徳業者に引っかからないためにはどうしたらいいの?」と悩んでいませんか?
外壁塗装の平均相場は80万円から100万と高額なため、きちんとした業者に塗装をしてもらいたいですよね。
この記事では、外壁塗装に悪徳業者が多い理由、悪徳業者が良くやる手口、手抜き工事の例、悪徳業者に引っかからないための方法などについてご紹介します。
目次
外壁塗装に悪徳業者が多い3つの理由とは?
外壁塗装の業者に悪徳業者が多い理由をご紹介します。
外壁塗装には定価がないため
外壁塗装には定価がありません。
定価がないので不当に高い見積もりを出したり、明らかに安すぎる見積もりを出す業者がいます。
高すぎる見積もりを出す業者はぼったくりをしている可能性があり、安すぎる見積もりを出す業者は手抜き工事を行う可能性があるのです。
外壁塗装は飛び込み営業がしやすいため
外壁の劣化は誰でも簡単に見ることができるため、飛び込み営業がしやすいのです。
飛び込み営業をする業者は契約を取るために不安をあおったり、即決を促したりしてきます。
こういった営業を行う業者は利益優先で、「依頼者の話をきちんと聞いたり」、「安全性を確保して工事をする」という考えがないため依頼するとトラブルになる傾向にあります。
依頼者が外壁塗装の工事内容を把握しにくいため
外壁塗装の依頼者は塗装に関する知識がなく工事の内容を把握しにくいため、悪徳業者が手抜きをしやすい状況となっています。
依頼者が工事中に見張っているわけではないので塗装回数を減らしたり、簡単には見ることができない屋根部分の塗装をしていなかったりと手抜き工事を行う悪徳業者が多いのです。
悪徳業者がよくやる外壁塗装営業の手口とは?
悪徳業者がよくやる外壁塗装の手口はどのようなものでしょうか?
不当に高い金額の見積もりを出す
依頼者が外壁塗装の相場を知らないことをいいことに、不要に高い金額で見積もりを出す業者がいます。
見積金額が適切かどうかを把握するためにも、最低でも3社の相見積もりを取って金額を比較するのがおすすめです。
安すぎる見積もりを出す
見積もりが安すぎる場合も注意が必要です。
見積もり段階で安かったので契約をしても、いざ工事が始まると「ここは見積もりに含まれていないので追加料金がかかる」、「ここも直したほうがいい」などどんどん追加料金が増えて、結果的に塗装工事費用が高額になることがあります。
塗料をごまかす
見積もりに記載されている塗料よりもグレードの低い塗料を使う業者がいます。
依頼者は実際に使用する塗料を確認することはほとんどないため、悪徳業者はそこに付け込んでくるのです。
悪徳業者による外壁塗装のよくある手抜き工事の例
外壁塗装のよくある手抜き工事の例をご紹介します。
塗料を薄めた外壁塗装
塗料は通常、濃度を濃くした状態で缶に入っており、使うときには現場でメーカーが指定した量の薄め液を加えて薄めて使います。
悪徳業者はこの薄め液を指定の量よりも多く入れて、かさまししているのです。
塗料を薄めすぎると塗料の効果が減り、劣化が早くなってしまいます。
塗料回数を減らした外壁塗装
手抜き工事で一番多いのが、塗装回数を減らすことです。
外壁塗装を長持ちさせるためには基本的に3回塗装を行う必要があるのですが、悪徳業者は2回または1回しか塗装をしないことがあります。
実際に3回塗装をしたのか、1回しか塗装をしていないのかは素人目には分からないため、こういった手抜きをする悪徳業者が多いのです。
外壁塗装の工程を無理に早める
しっかりした業者が一軒の塗装をする場合、外壁塗装の終了までに2週間ほどかかるのが一般的です。
ですが、悪徳業者は「塗装回数を減らす」、「塗った塗料をしっかり乾燥させずに工事を進める」、「塗料の耐久性が落ちる雨の日でも塗装を行う」などの手抜き工事をして塗装工程を無理には早める傾向にあります。
工事を短くすることで人件費や時間を浮かし、安い費用で件数をこなして利益を得ているのです。
外壁塗装で悪徳業者に引っかからないための3つのコツ
外壁塗装で悪徳業者に引っかからないための3つのコツをご紹介します。
地元の信頼できる外壁塗装業者に依頼する
地元に密着した外壁塗装業者であれば職人と直接コミュニケーションが取りやすく、大手ハウスメーカーや工務店に依頼すると発生する中間手数料(マージン)が基本的にないので低コストで依頼することができます。
何か悪いことをすると地元で営業をすることができなくなるため、長年外壁塗装をしている業者は信頼できる優良業者である傾向にあります。
外壁塗装の訪問業者に依頼をしない
すべての訪問業者が悪徳業者というわけではありませんが、訪問販売の営業は口がうまく、その場で契約を迫ってくるなどトラブルになることが多いため依頼を避けましょう。
もし、自宅に外壁塗装の訪問業者が来た場合には、「必要ない」とはっきり断るか、断り切れない場合にはその場で即決はせずに後ほど断りの連絡をするようにしましょう。
信頼できる人に外壁塗装業者を紹介してもらう
塗装業者について詳しく信頼できる人がいれば、その人に業者を紹介してもらうのもおすすめです。
ただ、紹介してもらう場合はのちにトラブルにならないように、「本当に信頼できる人」からのみ紹介してもらうようにしましょう。
気軽に親戚や近所の人に紹介をお願いすると「断りにくい」、「業者とトラブルになると紹介者との仲も悪くなる」ということもあるので注意しましょう。
実際に手掛けた外壁塗装を見せてもらう
手掛けた外壁塗装を見せてもらうことも、悪徳業者を見抜く方法です。
「手がけた外壁塗装を見せてほしい」とお願いした時に断ったり、あまりいい顔をしない場合には、手抜き工事をしているので見せたくない可能性があります。
また、実際に見せてくれたとしても「じっくり見せてくれない」、「一定箇所を見せてくれない」という行動がある場合には信頼できる業者とは言えないので依頼を控えたほうがいいでしょう。
相見積もりをする
外壁塗装の見積もりを取るときには、1つの業者のみ依頼するのではなく複数の業者に相見積もりを取りましょう。
最低でも3つの業者の見積もりを取れば、塗装工事内容や価格を比較することができます。
相見積もりを取り、明らかに高すぎる見積もりを出す業者や塗装費用が安すぎる業者は悪徳業者の可能性があるので依頼は避けましょう。
外壁塗装の悪徳業者を見分けるポイントとは?
外壁塗装の悪徳業者を見分けるポイントをご紹介します。
外壁塗装業者の本社や営業所の所在地が曖昧ではないか
見積書などに記載されている住所に本社や営業所が本当にあるかどうか確認しましょう。
よく調べてみると記載の住所には本社や営業所がなく、架空事務所であるケースがあります。
外壁塗装業者オリジナルの塗料を使用していないか
オリジナルの塗料を勧める業者は悪徳業者である可能性が高いです。
塗料の開発には多額の費用と時間がかかるため、大手以外の会社が開発を行うのは無理があります。
実際は市販塗料のラベルを変えて高額の値段をつけていたり、安く質の悪い塗料を使って費用を安くしていることが多いです。
外壁塗装の工事費用は前払いではないか
外壁塗装の費用は「後払い」、「前払いと後払い半々」で支払うことが一般的ですが、悪徳業者は全額前払いを要求する傾向にあります。
前払いを要求する悪徳業者は、全額前払いをさせて塗装を行わずに費用を持ち逃げしてしまうことがあるため注意しましょう。
外壁塗装の費用の大幅値引きをしていないか
相場よりも大幅に値引きをする業者は手抜き工事を行う可能性があります。
少ない費用で塗装を行い、さらに業者の利益も確保しようとすると「塗料を契約よりも安いものにする」、「塗装の回数を減らして人件費を減らす」など手抜き工事を行うことになるのです。
外壁塗装の契約を急がせてはいないか
「即決してもらえれば割引します」、「特別に足場代を無料にします」といった言葉で契約を急かす業者は危険です。
人間は急かされると正常な判断ができなくなり、勢いで契約してしまう傾向にあります。
そういった心理に付け込んで契約を迫ってくる業者とは契約しないようにしましょう。
外壁塗装の悪徳業者に引っかかってしまった場合の対処法を教えます
外壁塗装の悪徳業者に引っかかり詐欺にあってしまった場合の対処法をご紹介します。
外壁塗装のクーリングオフができるか確認
悪徳業者と契約し詐欺にあった場合、契約から8日以内であればクーリングオフ制度利用することができます。
クーリングオフの方法は、①業者に解約の意思を伝える、②内容証明郵便で解約通知書を送付するだけです。
契約から8日が経過していても、書類の不備がある場合にはクーリングオフできるケースもあります。
第三者に相談をする
もし契約から8日以上経っていて、クーリングオフ制度が利用できない場合は消費者生活センターや住宅リフォーム・紛争処理支援センターに電話をかけてみましょう。
1人で悩んでいるよりも1日にも早く第三者に相談するほうが早期解決につながります。
外壁塗装の優良業者を見つけるためにはどうすればいい?
外壁塗装の優良業者を見つける方法をご紹介します。
専門知識もわかりやすく説明してくれる外壁塗装業者を選ぶ
優良業者は難しい専門用語で説明をすることなく、初心者でも分かりやすく説明してくれます。
また、きちんとした業者はメリットだけでなくデメリットもきちんと説明してくれます。
分からないことを質問して、しっかりと丁寧に解説してくれる業者であれば優良業者であるといえるでしょう。
作業安全性を大切にしている外壁塗装業者を選ぶ
きちんとした業者は、「足場をしっかり作る」、「養生をしっかりする」、「作業に見合った人数で作業をする」といった作業の安全性を大切にしています。
「足場代をサービスします」と営業をするような業者は、安全性に欠ける簡易的な足場を利用することもあるので依頼するのは危険です。
資格保有者のいる外壁塗装業者を選ぶ
塗装業者は資格がなくても開業できてしまうのですが、優良業者は資格保有者がいる場合が多いので、できれば塗装工事業許可や一級塗装技能士といった資格を持っている業者を選ぶようにしましょう。
まとめ
外壁塗装は依頼者側が塗装工事の工程を把握していないことが多く、職人以外が仕上がりを見ても手抜きされているかどうか分かりにくいため、手抜き工事をする悪徳業者が多くなっています。
悪徳業者に引っかからないためにも、外壁塗装の費用相場を把握し、悪徳業者の手口を知るようにしましょう。