人生100年時代や老後2,000万円問題など、これまで以上に生きる上でお金が重要になってきていると言えます。
資産形成という言葉が浸透してきましたが、100歳まで働き続けることは不可能ですので誰でも考えなくてはならないことですよね。
資産形成については具体的に何をやればよいかわからない方もいるはずですが、ここでは配当再投資による資産形成を紹介します。
投資歴10年が実際に行っている方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
資産形成は配当再投資が重要
資産形成と一概に言っても、様々な種類があります。
ある意味では銀行に預けておくだけでも資産形成と考えている人もいるでしょう。
しかし銀行預金では0.01%やそれ以下の金利しかつきませんので、全くお金は増えていかないですよね。
配当再投資をしないと資産は増えない
配当再投資とは、配当が出る商品に投資をして、その配当金を再び商品に投資をすることでどんどん配当を増やしていく手法です。
これにより労働による収入だけではなく配当そのものも、配当を増やすことに役立つわけです。
銀行預金では配当が出ないわけですから配当再投資はできませんし、投資をしても配当を遊びに使ってしまっては資産形成のスピードが遅くなるという仕組みです。
先ずは配当再投資の重要性を理解するところから始めましょう。
配当再投資での資産形成におすすめの投資5選
配当再投資によって資産形成をするために、ここではおすすめの投資を紹介します。
- 投資信託
- 日本株
- 米国株
- ETF
- 不動産クラウドファンディング
筆者は投資歴10年として上記全て網羅してきましたので、わかりやすくお伝えします。
配当再投資での資産形成におすすめの投資1.投資信託
配当再投資での資産形成におすすめの投資として、投資信託があります。
投資信託とは株のように常に価格が上がったり下がったりせず、1日に1つ価格が決まります。
そのためトレードのように頻繁に売買をして利ざやを狙うのではなく、長期で持ち続けたい人に向いているでしょう。
日々の値動きなど気にせずにほったらかし投資がしたい人にも最適です。
配当再投資とは長期で配当を手に入れて配当を増やしていく方法ですので、投資信託と相性が良いと言えます。
配当再投資での資産形成におすすめの投資2.日本株
配当再投資による資産形成には、日本株もおすすめです。
日本株は日本の投資家が最も慣れている投資ですよね。
日本株の大半が年に2回配当を出します。
年に1回の配当もあれば無配の株式もあるため注意が必要ですが、年に2回の配当を再投資していくことで資産形成は可能となるでしょう。
気を付けるべき点は、配当の高さだけを見ていても、株価自体が暴落してしまっては何の意味もありませんよね。
また配当はあくまで予定であり、減ることや無配になるリスクも常にあります。
とは言え増えることも価格が上がっていくこともあるため、総合的にもおすすめできる投資と言えるでしょう。
配当再投資での資産形成におすすめの投資3.米国株
米国株も配当再投資にとてもおすすめできる方法です。
米国株は日本株よりもさらに配当と相性がよく、日本株は年に2回が一般的ですが米国株は年に4回配当を出す銘柄もありますし、配当金も日本株より高い銘柄が多いです。
配当による資産形成スピードもその分高くなるわけですよね。
ただし注意点としては、初心者の最初の投資にはおすすめできません。
株の仕組みも分からない段階で、聞いたことのないアメリカの銘柄に投資するのはとても危険ですよね。
今現在の配当が高いとしても、なぜ高いのか、今後の見通しはどうかなど、英語で理解していく必要があります。
このように初心者向けではないものの、配当による資産形成にはぜひ勉強をして、挑戦していくに値する投資と言えます。
配当再投資での資産形成におすすめの投資4.ETF
ETFとは投資信託が上場している形になります。
1日に1回価格が決まる投資信託に対して、常に値動きがあるのがETFといったイメージですね。
ETFも配当再投資におすすめできますので、投資信託や株式投資と並んで資産形成に向いているでしょう。
ただし注意点としては値動きが日々起きますので、損を見たくない方、値段が気になってしまう方、価格が下がっていると不安で売りたくなってしまう方などは、あまりおすすめできません。
あくまで配当再投資による資産形成は長期視点ですので、毎日相場が気になってしまうのならば本末転倒ですので注意しましょう。
配当再投資での資産形成におすすめの投資5.不動産クラウドファンディング
配当再投資におすすめですがあまり知られていない新しい投資に、不動産クラウドファンディングがあります。
不動産クラウドファンディングとは、不動産投資のように物件に投資をするのですが、一人ではなく不特定多数の投資家で共同出資をします。
匿名組合型の投資となります。
これによりローンが必要だった不動産投資が1万円や10万円から始められますし、大きなメリットとして簡単に不動産投資ができます。
サービス会社が不動産に関わるあらゆる業務を行ってくれるため、物件を見つけるところから契約、不動産管理、売却まで丸投げできますので、配当が入ってくるのを待つだけとなります。
日々の値動きがない方がよい方、投資を忘れているくらいがちょうどいい方には、とてもおすすめできる投資先と言えるでしょう。
配当再投資で資産形成するポイント
資産形成には配当再投資が重要とお伝えしました。
また配当再投資におすすめのポートフォリオも具体的に見てきましたよね。
さらにここでは配当再投資による資産形成で重要なポイントも紹介します。
- 配当金を生活費に使わない
- 生活口座と投資口座を別にする
- 安定配当の投資を選ぶ
投資先が正しくても投資方法が間違っていると失敗してしまいますので、ぜひ参考にしてみてください。
配当再投資で資産形成するポイント1.配当金を生活費に使わない
配当再投資で資産形成をするために重要なこととして、配当金を生活費に使わない必要があります。
配当が入ってくると誰でも嬉しいですよね。
せっかく配当が入ってきたのだから、それを遊びや欲しいものに使ってしまいたい気持ちも分かりますが、そうなると資産形成スピードが遅くなってしまいます。
日々の生活を豊かにするために配当を狙うのならばもちろん問題ありませんが、資産形成という点において、配当は使わずに再投資することが正解となります。
投資をしているのに資産形成スピードが遅いなという方は、配当を別のものに使っていないかチェックしてみてください。
配当再投資で資産形成するポイント2.生活口座と投資口座を別にする
配当を遊びに使わずに再投資することが重要だとお伝えしました。
しかし生活費と投資の資金が同じ場所にあると、いつの間にか使ってしまうことも多々ありますよね。
秘訣としては、生活口座と投資口座を別にすることがおすすめです。
配当は投資口座に入ってくるようにして、その配当を生活に使えなくしてそのまま再投資するしかない仕組みを作りましょう。
これにより知らないうちに配当を使ってしまうことがなく、再投資をストレスなく続けることができますよね。
配当再投資で資産形成するポイント3.安定配当の投資を選ぶ
配当を選ぶ際には、安定配当の投資をすることが重要です。
配当とは確定したものではなく水物であると言えます。
そのため今の配当が高いからといって続く保証はなく、配当の高さだけを見ていると痛い目を見ます。
筆者もまさにこの失敗をしたことがあり、日本トップレベルに高い配当で有名だった自動車会社に投資をしていましたが、不祥事により減配どころか無配になってしまい、株価も暴落しました。
何年間も配当はゼロで株価も大きな損失を被っており、目も当てられませんよね。
このような失敗をしないためにも、配当だけを見ることは危険だと覚えておいてください。
配当再投資での注意点とリスク
配当再投資の注意点とリスクをさらに見ていきましょう。
- 減配や無配がある
- 株価の下落や急落
投資歴の長い筆者だからこそ、具体的に伝えられればと思います。
配当再投資での注意点とリスク1.減配や無配がある
投資には減配や無配はつきものです。
業績が悪化すれば配当を減らさなくてなりませんよね。
もちろん逆に業績が好調であれば配当が増える企業もあります。
投資は目先の配当ではなく、その企業が成長していくのかしっかりと分析する必要があるでしょう。
配当が減ったことを責めても無意味ですので、投資家として目利き力を高める必要があります。
配当再投資での注意点とリスク2.株価の下落や急落
配当そのものは継続したとしても、株価が下がって損をすることはあります。
考え方によっては、配当再投資で資産形成ができればよいわけですから、配当が続いている限りよいとも言えます。
それでも株価が半分などになってしまっては損が大きすぎますので、配当だけに囚われるのではなく、あくまで株式投資全体を見る必要があります。
このように価格の下落というリスクを補うためには、価格の変動がない不動産クラウドファンディングもおすすめだと言えます。
不動産クラウドファンディングは予定利回りがあるだけですので、配当は出たけれど価格が下がって損をするリスクはありません。
実際にメンタル的に損失が苦手という人が不動産クラファンを好んでいる傾向もありますよね。
投資は相性も重要ですので、ご自身のスタイルに合わせて適切な投資先を選ぶことをおすすめします。
まとめ
資産形成には配当再投資がおすすめです。
ただし正しい投資先を選ぶこと、また配当を遊びに使ってしまうのではなく再投資することが、資産形成にとって重要となります。
配当はとても魅力的ですが配当だけを見ることは典型的な失敗例になるため、筆者の失敗も参考にしてぜひ上手く資産形成してもらえれば幸いです。
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