解体工事の実施を検討中の方は、工事の流れや手順が気になりますよね。
解体工事にはさまざまなステップが存在するので、それらの流れや要する期間を把握しておくことが大事です。
解体工事の手順や流れについて理解しておくことで、よりスムーズに解体工事を行えます。
今回は、解体工事の流れと手順について解説します。
これから解体工事を依頼しようとしている人に、絶対知っておいて欲しいことがあります。
それは「絶対に1社にだけ見積もりの依頼を出してはいけない」ということです。
解体工事の価格に決まった金額はなく、業者によって100万円以上の差が生まれることがあります。
同じ「解体」という目的を達成できるにもかかわらず、相見積もりをしなかったせいで100万円以上の大金を失ってしまう可能性があるわけです。
安易に依頼する会社を決めて大損しないためにも、必ず複数社に見積もりを依頼するようにしてください。
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目次
建築物の解体工事の手順について
建築物の解体には、ある程度決まった流れが存在します。
全ての工程を完了するには、一般家屋を解体する場合、2カ月ほどの期間を要します。
ただ、建物の作りや業者の忙しさによっても変わってくるので、余裕のあるスケジュールをたててください。
まずは大まかな手順、
- 業者を選ぶ
- 解体業者と契約を締結
- 解体工事を行う
- 工事完了手続きと支払いを行う
の4つについて紹介していきます。
1.業者を選ぶ
初めに依頼する解体業者を選びます。
解体業者の選定時には見積もり合わせや協議を行います。
世の中には数多くの解体業者が存在するため、価格や質などを確認したうえで依頼するようにしましょう。
2.解体業者と契約を締結
見積もり合わせ、協議を行ったあとは、選定した解体業者と契約を締結します。
契約時までに不明点は解消しておきましょう。
また、契約書の文面も入念に確認しておく必要があります。
協議してない事項が盛り込まれていないか、依頼者側に不利な内容になっていないかもチェックしたうえで契約を締結してください。
3.解体工事を行う
契約を締結したら、実際に解体工事を行います。
工事前や工事期間中は危険な作業が多く発生するので、工事の進め方に注意しましょう。
また工事現場の近隣住民への配慮も必要になります。
4.工事完了手続きと支払いを行う
全てのステップが完了し、問題がないことを確認したら工事完了手続きを行います。
料金も、この時点で全額支払うことが多いです。
支払いをスムーズに行えるように、事前に必要額を用意しておきましょう。
将来的に必要になるかもしれないので、解体工事の履歴や書類、特に残置物図はしっかりと保管しておくようにしましょう。
解体業者の選定時の4つのポイント
解体業者は多数存在するので、選定時には注意が必要です。
具体的には以下4つのポイント、
- 解体工事を行うための許可書を保有しているか
- 有効な工事保険に加入しているか
- 合法に工事を行っているか
- 適切な支払い条件を提示しているか
について紹介していきます。
解体工事を行うための許可書を保有しているか
解体工事を行うには許可証が必要になります。
依頼を検討している業者が、建築業許可証を保有しているか、解体工事業登録(税込請負金額500万円未満まで)を行っているかを確認してください。
口頭で保有の有無を確認するだけでなく、許可証や登録番号を確認することでより確実にチェックできます。
有効な工事保険に加入しているか
解体工事にはリスクがつきものです。
万が一、事故が発生した場合に業者が保険に加入していないと賠償金の支払いが困難になる可能性もあります。
そのため、第三者賠償保険に加入しているかを確認することが重要です。
合法に工事を行っているか
解体工事を行う際は、建設リサイクル法や廃棄物処理法といった法律を遵守する必要があります。
これらの法律を守り、必要な届出を随時適切に行ってくれる業者であれば信頼して依頼できます。
適切な支払い条件を提示しているか
解体業者を選定する際には、複数社間で見積もり合わせをすることが一般的です。
その際に、各社が提出する見積もり内容や支払い条件が適切なものかどうかを確認しましょう。
内容が曖昧だと、契約後に工事費用の増額を求められることもあります。
事前に入念に内容を確認して、支払いタイミングや条件に関しても事前に協議、合意をとっておきましょう。
着工準備を行う際の4つのステップ
契約を締結したら、実際に解体工事を進めるための着工準備を行います。
対象物件や業者によって詳細は異なりますが今回は4つのステップ、
- 解体建物と周辺状況の確認
- インフラの解約
- 近隣住民への連絡
- 養生、足場、防音パネルの設置
についてそれぞれ紹介していきます。
1.解体建物と周辺状況の確認
見積もり作成時に現地視察を行うことが多いですが、契約締結後も具体的な車両運搬経路や駐車スペースを確認するために現場と周辺状況を確認します。
隣地との境界が曖昧な場合は、トラブルを未然に防ぐためにも境界確定を行っておく必要があります。
また、隣接建物との距離が近い場合は、足場の組み方や工事の進め方に関しても、注意が必要です。
2.インフラの解約
解体工事に着手する前に、電気やガス、インターネットや水道といったライフラインを停止、解約する必要があります。
ガス、電気は役所に届出を行い、専門の業者に対応してもらうことになります。
水道に関しては、解体工事で必要である場合が多いので、業者と相談してください。
時期によっては役所側の対応に時間を要する場合があるので、スケジュールに余裕を持たせるようにしましょう。
また、インターネットケーブルは光回線会社の所有物である場合もあります。
事前に連絡して、撤去が必要な場合はスケジュールを調整してください。
3.近隣住民への連絡
解体工事を行う際は、騒音はもちろん、土埃や工事車両の搬入などにより近隣住民に迷惑をかける可能性が非常に高いです。
特に、近隣に店舗がある場合は営業に支障がでて問題になることもあります。
そのため、解体工事を始める前に、予定工事期間や1日の作業時間、騒音対策や土埃対策の方法を共有しておくといいでしょう。
工事前にコミュニケーションをとっておくことで、トラブルが発生する可能性を低くできます。
4.養生、足場、防音パネルの設置
解体工事を安全に行うにあたって、養生や足場の設置は重要です。
養生は土埃対策や騒音対策にもなるので、しっかりと行う必要があります。
足場も作業員の安全を守るために重要なものになるので、工事をスムーズに行うために必要なものとなります。
また、解体対象建物の規模によっては、防音パネルを導入する場合もあるでしょう。
全ての解体工事に必要なものではないので、解体業者と相談して使用するかどうかを決定してください。
解体業社による解体工事の5つのステップ
以上の解体工事準備が完了したら、建物の解体を開始します。
一般的な家屋の解体にかかる期間は1週間から10日ほどの場合が多いです。
建物の作りや周辺状況によっても変わってくるので、業者の方と入念に打ち合わせを行ってください。
具体的な解体工事の流れ、
- 瓦の撤去
- 建物内部の解体と撤去
- 建物本体の解体
- 地中残置物の確認
- ガラの撤去と清掃
の5つのステップについて紹介していきます。
1.瓦の撤去
瓦が使用されている家屋の場合は、材質や材料ごとに分別解体を行う必要があります。
そのため機械は使用せず、作業員が1枚ずつ瓦をはがしていきます。
2.建物内部の解体と撤去
瓦の撤去が完了次第、建物の内部の解体と付属設備の撤去を行います。
壁材やアルミサッシ、窓ガラスなどを人力で取り外していきます。
こちらも瓦同様に、分別が必要になるので機械は使用しません。
この段階で、家電製品や家具が残っている場合も、残置物として解体、撤去を行います。
3.建物本体の解体
内部の解体が終わると、重機を用いた建物の解体を開始します。
建物の高い箇所から下層に向かって、順番に解体していきます。
解体工事において、重機を使用して建物の解体を行うときが最も騒音や土埃がでて、近隣住民に迷惑をかけることになります。
可能であれば、依頼者も現場を視察して、適正に工事が行われているか、近隣住民に負担を与えすぎていないかを確認するといいでしょう。
4.地中残置物の確認
建物本体の解体、並びに基礎の撤去が終わった段階で、地中残置物の有無を確認します。
場合によっては、井戸や浄水槽が発見されることもあるので、撤去が必要になります。
これらの地中残置物の撤去には、基本的に追加支払いが必要になるので注意しましょう。
5.ガラの撤去と清掃
解体工事が終わった後は、現場にガラや細かい廃材が散乱していることが多いです。
放置しておくと周辺に散らばってしまうので、清掃を行って綺麗にしましょう。
また、清掃時には土埃がたちやすいため、水道の使用が必要になります。
水道の解約は清掃が終わってから行いましょう。
まとめ
今回は、解体工事の手順について解説しました。
多くの解体工事は、基本的に上記の流れで実施されます。
ステップごとに必要なアクションを確認して、余裕を持ったスケジュールを組んで実行することが重要になります。
特に解体業者の選定は、今回紹介したポイントを参考にして慎重に行ってください。
これから解体工事を依頼しようとしている人に、絶対知っておいて欲しいことがあります。
それは「絶対に1社にだけ見積もりの依頼を出してはいけない」ということです。
解体工事の価格に決まった金額はなく、業者によって100万円以上の差が生まれることがあります。
同じ「解体」という目的を達成できるにもかかわらず、相見積もりをしなかったせいで100万円以上の大金を失ってしまう可能性があるわけです。
安易に依頼する会社を決めて大損しないためにも、必ず複数社に見積もりを依頼するようにしてください。
「でも、自分のエリアで対応してくれる解体業者を0から複数社探してやりとりをするのが面倒・・・」
と感じる人は、複数の解体工事会社から1分でまとめて見積もりが取れる一括査定サイト「クラッソーネ」を活用してみてください。
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①解体工事に関する悩みをプロに相談できる
②支払った着手金の保証
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そのまま解体工事業者に問い合わせをする場合では受けられないサービスもあるので、手間削減の意味でもサービスの手厚さの意味でも利用しない手はないでしょう。
入力も簡単なので、少しの手間を惜しんで数百万円の大金をドブに捨てることにならないためにも、ぜひ活用してみてください。