終身雇用や年功序列など、従来の賃金制度が崩壊した今、将来に向けての貯蓄の重要性が叫ばれています。

金融庁が発表した「老後二千万円の貯蓄が必要である」という発表を受けて、さらにその危機感を増した方も多いのではないでしょうか。

不安定な将来に備えるために大切なのは、少額からでも資産形成ために投資していくことです。

しかし、「株式投資家不動産投資などに興味はあるけれど、ある程度まとまった資金が必要でなかなか始められない」という方も多いはず。

そんな中、日常的な買い物の際にたまる「楽天ポイント」で投資ができる「楽天ポイント投資」が始まりました。

今回の記事では、複数のポイント投資を運用中の筆者が

  • 楽天ポイント投資の始め方
  • 楽天ポイント投資のメリット・デメリット
  • 楽天ポイント投資利用時の注意点

などを写真付きでとことん解説していきます。

ぜひ参考にしてください。

楽天ポイント投資を始めてみる⇨

Contents

楽天ポイント投資はおすすめ？概要を解説

楽天ポイント投資とは、日常的な買い物やサービスを利用した際に貯まる楽天のポイントを使って、投資を体験できるサービスです。

ポイントは使わないまま放置してしまうことも多く、有効活用できていないケースも少なくありません。

費用面での負担が実質ないポイントを活用することで、少しずつではあるものの、資産運用をスタートできます。

楽天ポイント投資で投資できる4つのコース

楽天のポイント投資には、4つのコースが用意されています。

  • 投資信託
  • 国内株式（現物）
  • 米国株式（円貨決済）
  • バイナリーオプション

もちろん、全額をポイントで購入しなくても構いません。

ポイントと現金で補い合いながら、投資を進めていきましょう。

投資可能な2つの楽天ポイント

楽天ポイント投資では

  • 楽天スーパーポイント
  • 楽天証券ポイント

の2つが利用可能です。

楽天証券ポイントは、1：1の割合で楽天スーパーポイントに自動で交換されて、取引で利用できるようになります。

楽天ポイント投資の対象口座

楽天ポイント投資は、特定口座、一般口座、NISA口座、つみたてNISA口座が対象です。

NISA口座でも使えるのはうれしいですね。

楽天ポイント投資の特徴・メリット3選

続いては、楽天ポイント投資の3つのメリットや特徴

  • 楽天ポイントを貯められるサービスが多数ある
  • 100円から投資信託を始められる
  • NISA、積立NISAを活用できる

について紹介していきます。

楽天ポイント投資の特徴・メリット1.楽天ポイントを貯められるサービスが多数ある

みなさんもご存知のとおり、楽天ポイントを貯められる機会は多数あります。

  • 飲食店等の利用時に楽天カードを提示
  • 楽天ペイや楽天Edyなどの電子マネーで決済
  • 楽天のクレジットカードで決済
  • 楽天でんきなどの公共サービスの利用
  • 楽天市場で買い物
  • 楽天モバイルでスマホを使う

など、日常のありとあらゆるシーンで楽天ポイントを貯められます。

一般的なポイントの場合、貯められるポイントがどうしても少額になってしまうので、投資としての意味をほとんどなしません。

楽天ポイントは貯められる機会が比較的多いため、投資としても十分意味のある金額になるでしょう。

楽天ポイント投資の特徴・メリット2.100円から投資信託を始められる

楽天ポイント投資は、100円の少額からでも投資ができるので、あまりポイントがたまらない方であっても利用しやすいです。

少額からスタートできるので、気軽にリスクなく始められる点も、楽天ポイント投資の大きなメリットでしょう。

楽天ポイント投資の特徴・メリット3.投信積立が気軽にできる

楽天ポイント投資のサービスが始まった頃は、ポイントで注文できるのは、投資信託の通常注文のみでした。

しかし2018年の9月30日から、投資信託の積立注文にもポイントが使えるようになりました。

積立注文をすることで、毎回注文のタイミングを気にせずに、自動的にポイントが積み立てられていくメリットがあります。

また積立するポイント額の上限を設定できるため、自分が想定している以上のポイントを消費してしまうリスクを減らすことができます。

他にも、たとえば「毎月3,000円分の積立をする」と設定することで、設定しておいた上限をベースにポイントと現金を分散して投資させることも可能です。

引用：【投信積立】ポイント投資サービス開始！！ポイントを使って気軽に投信積立 | 楽天証券

3.NISA、積立NISAを活用できる

楽天ポイント投資の大きなメリットは、NISA、積立NISAを活用して投資信託を購入できる点です。

本来、投資信託を購入して利益が出た場合、利益に対して20%の税金がかかります。

しかし、NISAや積立NISAの講座を活用することで、一定金額までが非課税になるのです。

NISAの場合は毎年120万円×5年間、積立NISAであれば毎年40万円×20年間非課税になるため、ポイント投資の利益はほとんどの方が非課税にできると言えるでしょう。

楽天ポイント投資のデメリット・注意点2選

続いて、楽天ポイント投資を利用する際の注意点・デメリットについても説明をしておきます。

  • 期間限定ポイントを使っての投資はできない 
  • 購入できるものが限られている

順番に解説していきましょう。

楽天ポイント投資のデメリット・注意点1.期間限定ポイントを使っての投資はできない 

楽天ポイントの中には、利用できる期限が決まっている「期間限定ポイント」があります。

この「期間限定ポイント」は、ポイント投資では利用できないので注意しましょう。

楽天ポイント投資のデメリット・注意点2.購入できるものが限られている

楽天のポイント投資で購入できるのは

  • 投資信託
  • 国内株式（現物）
  • 米国株式（円貨決済）
  • バイナリーオプション

に限られています。

最初は投資信託のみだったので増えて来ているとは言え、まだまだ利用できる範囲は狭いと言えるでしょう。

楽天ポイント投資の評判や口コミは？みんなのおすすめ銘柄は？

続いては、実際に楽天ポイントで運用をしている人達の口コミや評判を、リアルな意見が飛び交うツイッターからいくつか紹介します。

楽天ポイント投資利用者の評判や口コミ①

楽天ポイント投資利用者の評判や口コミ②

楽天ポイント投資利用者の評判や口コミ③

楽天ポイント投資利用者の評判や口コミ④

楽天ポイント投資利用者の評判や口コミ⑤

楽天ポイントは、日常の様々なシーンで貯められる上に還元率も良いため、非常に多くの方がポイント投資を利用していることが分かります。

普段ポイントを有効活用できていない方、投資経験がなかった方も、新しく投資を始めているようです。

楽天証券の始め方を写真付きで解説！

楽天ポイント投資を利用するためには、楽天証券の口座が必要です。

ここでは、楽天証券の開設方法について紹介をしていきましょう。

1.楽天証券の公式サイトにアクセスして「口座開設」をクリック

2.「楽天会員の方」「楽天会員ではない方」のいずれかを選択（今回は楽天会員である前提で進めます）

3.楽天の会員情報でログイン

4.メールアドレスを入力して送信

5.届いたURLからお客様情報を順番に入力する

6.納税方法、NISA口座、追加サービスなどを順番に選択して「内容確認へ」をクリック

7.入力した情報に誤りがないか確認して「内容を確認する」をクリックする

8.スマホでQRコードを読み取り、本人確認書類をアップロードする

9.QRコードで読み取ったURLで本人確認書類のアップロード作業を行う

登録はすべてオンライン、最短5分で完了します。

楽天ポイント投資でNISA・つみたてNISAは利用できる？

投資で利益が出ると約20％の税金がかかるのですが、NISA口座やつみたてNISAを利用して投資をすると利益が一定額非課税になります。

NISAでは毎年120万円まで、つみたてNISAでは毎年40万円まで税金がかからずに投資を行うことが可能です。

楽天ポイント投資では、NISAもつみたてNISAを利用できます。

節税対策のためにも、NISAやつみたてNISAの利用がおすすめです。

楽天ポイント投資では手数料はいくら？

楽天ポイント投資では「超割コース」と「いちにち定額コース」の2種類の手数料コースがあります。

それぞれの手数料の特徴と実際の手数料を表にまとめました。

超割コースの特徴

超割コースは、取引1回ごとに手数料がかかる仕組みです。

国内株式や投資信託の取引手数料の1%がポイントバックされるので、お得に運用ができます。

超割コースの大口取引では2%ポイントバックされ、信用取引手数料が無料となり、現物取引でも10万円までは手数料が0円です。

超割コースの手数料

超割コースでの現物取引手数料と信用取引手数料をまとめました。

【現物取引手数料】（税込み）

5万円まで

55円

10万円まで

99円

20万円まで

115円

50万円まで

275円

100万円まで

535円

150万円まで

640円

3,000万円まで

1,013円

3,000万円以上

1,070円

【信用取引手数料】（税込み）

10万円まで

99円

20万円まで

148円

50万円まで

198円

50万円以上

385円

いちにち定額コースの特徴

いちにち定額コースでは、取引ごとに手数料がかかるのではなく、1日の取引金額で手数料が決定されます。

1日の取引金額が10万円までなら手数料は0円なので、少額取引がメインであれば定額コースがおすすめです。

いちにち定額コースの手数料

いちにち低額コースの手数料をまとめました。

現物取引と信用取引を合算した取引金額で手数料が決まります。

10万円まで

0円

200万円まで

2,200円（税込）

300万円まで

3,300円（税込）

300万円を超えると、100万円ごとに1,100円（税込）が追加されます。

楽天ポイント投資で得た利益にかかる税金はどう計算する？確定申告の必要は？

投信や国内株などの投資で得た利益には、約20％の税金がかかります。

通常は、投資で利益が出た場合は確定申告をしなくてはなりません。

ただし、楽天証券で口座を開設する時に「特定口座」で開設すれば、楽天証券が代わりに納税してくれるので確定申告は不要です。

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楽天ポイント投資で現金化する方法は？

楽天ポイント投資で購入した株や投資信託も、現金で購入した場合と同じように現金化できます。

まずは株などを売却して楽天証券の口座に現金として戻した後、各金融機関に出金する形です。

楽天証券の「リアルタイム入金」なら、入金はオンラインで即時、手数料も楽天証券が負担してくれるので余計なコストは一切かかりません。

対応している金融機関も

  • 楽天銀行
  • 三井住友銀行
  • 三菱UFJ銀行
  • みずほ銀行
  • ゆうちょ銀行
  • PayPay銀行
  • セブン銀行
  • りそな銀行
  • 埼玉りそな銀行
  • 関西みらい銀行
  • 住信SBIネット銀行
  • イオン銀行
  • 広島銀行

とかなり豊富なので、ほとんどの方がいずれかの口座を持っているのではないでしょうか。

ただし、投資は元本保証ではありませんので、購入時より価格が下がってしまう可能性もあります。

コースによっては売買の手数料もかかりますので、現金化のみを目的としてポイント投資をすることは、あまりおすすめしません。

楽天ポイント投資はSPUの対象になる？

楽天ポイントには、SPU（スーパーポイントアップ）という、楽天のサービスを利用することで付与率がアップするサービスが用意されています。

楽天ポイント投資もSPUの対象となっていますので、達成条件をご紹介しましょう。

「楽天ポイントコース」と「マネーブリッジ」を設定した上で

  • 当月合計30,000円以上のポイント投資（投資信託）で+0.5倍、
  • 当月合計30,000円以上のポイント投資（米国株式 円貨決済）+0.5倍

となっており、ポイントが最大＋1倍になります。

ポイント投資をしながらさらにポイントを貯められる、お得な循環を生み出せますね。

楽天ポイント投資に関するキャンペーン情報（2022年5月時点）

楽天ポイント投資で口座開設が必要な楽天証券は、キャンペーンが豊富なサービスです。

2022年5月時点で、楽天ポイント投資だけのキャンペーンは開催されていませんが、楽天証券で開催されているキャンペーンで、ポイント投資にも関わってくるものをいくつか紹介しておきましょう。

  • 【国内株式】信用デビューでもれなく200ポイントプレゼント
  • 楽天証券の口座と楽天銀行の口座を連携して自動入出金設定をすると現金プレゼント
  • 【楽天証券既存会員限定】楽天ウェブ検索を初めて利用すると最大600ポイントをプレゼント

最新の情報は、公式サイトもチェックしてみてください。

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楽天ポイント投資は失敗する？借金を負う？実際にやっている人の運用実績をブログなどから紹介

楽天ポイント投資を行っている人の実績をご紹介します。

合計使用ポイント数は123,300ポイント。投資信託に16ヶ月投資して、＋2,100円になった。最初の半年は利益がマイナスになることが多く－80円、－2,000円の時もあったので全体的には＋1.7%の利益となっている。

楽天ポイント投資開始から7カ月で＋420円になった。

1,200ポイント投資して、1年半で1,250円になったので、＋50円程の利益。

ネット上で楽天ポイント投資の運用実績を確認すると、利益がプラスになっている方が多い印象です。

ポイントを使っての投資の場合、実質費用の負担がないのでリスクはありませんし、借金を負うということもありえません。

獲得した楽天ポイントはすべて投資に回しているという方もいるので、楽天ポイントの使い道に困っている方は、投資に利用してみるのがおすすめです。

まとめ

今回の記事では、楽天ポイント投資について解説をしてきました。

あらゆるタイミングでポイントが貯められる楽天ポイントを活用して、リスクを負わずに投資が経験できる素晴らしいサービスですね。

楽天ポイント投資をきっかけに、すべて楽天関連のサービスを利用するようにすることで、より多くのポイントを投資に回せるようになりますよ。

楽天ポイント投資に興味を持った方は、まず楽天証券の口座開設から始めてみてください。