「SBIネオモバイル証券」と「SBI証券」は、どちらもTポイントを利用した投資ができます。

日々の生活の中でTポイントを貯められるお店は多く、貯まったTポイントを投資信託や株式の購入に充てられるのは、資産運用をしていたり、検討したりしている方にとって魅力的ですよね。

「SBIネオモバイル証券」と「SBI証券」は、どちらも同じ「SBI」が運営しています。

しかし、サービス内容が異なるため、利用を検討している方は「どちらが自分にとって良いのだろう」とお悩みではないでしょうか。

そこで、「投資対象」「手数料」「手続き・サービス」等の観点から、この2つのサービスを比較していこうと思います。

ぜひ参考にしてください。

参考記事⇨Tポイント投資(ネオモバ )のやり方・攻略法

SBIネオモバイル証券 VS SBI証券!自分に合うサービスはどっち?〜Tポイント投資の投資対象で比較してみる〜

SBIネオモバイル証券とSBI証券は、どちらもとても評判の良いサービスです。

まずは、SBIネオモバイル証券とSBI証券を、投資対象の違いで比較してみましょう。

「SBIネオモバイル証券」のTポイント投資対象

「SBIネオモバイル証券」のTポイント投資対象は、現物取引(東証・名証・福証・札証上場銘柄)、国内ETF、REIT、インフラファンド、FXです。

ETFとは上場投資信託のことで、株式市場で取引されている日経平均やTOPIXなどの指数に連動したものなどがあります。

REITとは不動産投資信託のことで、投資家から資金を集めてオフィスビルや商業施設・マンションなど、複数の「不動産」を購入し、その収益不動産等から得られる賃料や売却益を投資家に分配する商品です。

国内株式市場に上場している現物株を、Tポイントを利用して買付できるのがメリットと考えて良いでしょう。

S株(単元未満株)で1株から株式を購入できるのも魅力的ですね。

しかし、証券会社が設定しているような、単純な投資信託等にはTポイントを利用できません。

これは、デメリットと考えて良いでしょう。

SBIネオモバイル証券では

  • 現物株をTポイントで購入できるのがメリット
  • 投資信託はTポイントで購入できないのがデメリット

です。

「SBI証券」のTポイント投資対象

「SBI証券」のTポイント投資対象は、投資信託です。

しかし、成長性やバリュー投資・外国の金融商品が組み込まれているものなど、様々な特色を持ったテーマに投資することができます。

初心者・中級者向けに「おすすめ銘柄一覧」「人気銘柄ランキング」などが紹介されているのも安心です。

インターネットコースであれば買付手数料はすべて無料で、自分の好みにあった投資対象を自由に選択できます。

もちろん、SBI証券で証券口座開設をした場合は、現物株式等の取引も可能ですが、Tポイントを利用した投資については投資信託のみになっているので注意してください。

SBI証券では

  • 現物株式にTポイントを利用できないことがデメリット
  • 投資信託に投資できて種類も豊富なのがメリット

です。

SBIネオモバイル証券の公式サイトはこちら⇨

SBI証券の公式サイトはこちら⇨

SBIネオモバイル証券とSBIの違いを徹底比較!自分に合うサービスはどっち?〜手数料で比較してみる〜

続いて、SBIネオモバイル証券とSBI証券を手数料の違いで比較してみます。

「SBIネオモバイル証券」の投資手数料

通常、株式や投資信託などの金融商品では、取引(買付・売却)ごとに手数料が発生することが多いです。

しかし、「SBIネオモバイル証券」では月額料金という仕組みを採用しています。

月間の約定代金(売買取引が成立した代金の合算)に応じて、月額220円(税込)~の手数料を支払えば、取引し放題という仕組みです。

つまり、頻繁に取引をしない方であれば、安い手数料で現物株式を売買できるということですね。

また、「SBIネオモバイル証券」では、毎月200円分の期間固定Tポイントを付与しています。

月間の約定代金が50万円以下であれば、月額料金220円(税込)-200円(期間固定Tポイント)で、月額20円という破格の手数料になるのです。

ただ、株式購入時にTポイントが新たに貯まることはありません。

Tポイント投資以外の取引額が高額であったり、取引回数が極端に多くなったりする場合は注意してください。

SBIネオモバイル証券の投資手数料については

  • 月額料金を支払えば売買手数料は心配しなくて良いのがメリット
  • 株式の取引でTポイントは付与されないのでTポイントが貯まらないのがデメリット

です。

「SBI証券」の投資手数料

SBI証券は、インターネットコースであれば、投資信託の買付手数料がすべて無料です。

さらに、金融商品を取引した際にもTポイントが付与されます。

「マイレージサービス」と呼ばれるこのサービスでは、月間合計手数料の1.1%相当のポイント、国内株式入庫・口座開設でそれぞれ1回あたり100ポイントなど、さまざまな取引でポイント(期間固定ポイントを含む)が獲得可能です。

ただし、マイレージサービスは事前の設定が必要ですので、その点は注意してください。

Tポイントを使用しない株などの取引をする、かつその取引が少額でない場合は、「SBI証券」の方がTポイントを獲得できる分お得になると言えるでしょう。

例えば、月間取引手数料が2万円を超える金融商品の取引をするのであれば、「SBIネオモバイル証券」で毎月付与される期間固定Tポイント200円分よりも多くTポイントをもらえます。

SBI証券の投資手数料については

  • 株式や他の金融商品の取引を通じてTポイントが獲得できるのがメリット
  • 無料になるのが投資信託の買付手数料のみのため、短期売買には適していないのがデメリット

です。

SBIネオモバイル証券の公式サイトはこちら⇨

SBI証券の公式サイトはこちら⇨

SBIネオモバイル証券とSBIの違いを徹底比較!自分に合うサービスはどっち?〜取引に必要な手続き・サービスで比較してみる〜

次に、SBIネオモバイル証券とSBI証券を手続きの違いで比較してみましょう。

「SBIネオモバイル証券」のTポイント投資の始め方・サービス

  1. SBIネオモバイル証券で証券口座開設
  2. Tポイント利用手続き
  3. 取引開始

となっています。

SBIネオモバイル証券では、NISAなどの非課税投資制度には対応していませんので注意してください。

SBIネオモバイル証券では、ロボアドバイザー「WealthNavi for ネオモバ」も提供しています。

WealthNavi for ネオモバは、簡単な6つの質問に答えるだけで自分に合った運用プランを提案し、資産を自動運用してくれる大変便利なツールで、最低利用料金は1万円からとお手軽です。

WealthNavi for ネオモバにもネオモバの口座が必要になるので、興味のある方は同時に始めてみてはいかがでしょうか。

「SBI証券」のTポイント投資の始め方・サービス

  1. SBI証券で証券口座開設
  2. Tポイント利用手続き
  3. 取引開始

となっています。

SBI証券はNISA口座での買付にも対応しています。

値上がり益や配当益を非課税にできますので、投資家の強い味方になるのではないでしょうか。

ただし、積立買付、口数買付、ジュニアNISA口座における買付は対象外となりますのでご注意ください。

どちらのサービスを利用するとしても、口座開設には本人確認書類(マイナンバーが確認できる書類を含む)が必要になるので、あらかじめ用意しておきましょう。

<よく読まれている人気記事>

Tポイント投資のやり方・攻略法

SBIネオモバイル証券とSBIの違いを徹底比較!自分に合うサービスはどっち?〜それぞれの証券をおすすめしたい人の特徴〜

最後に、SBIネオモバイル証券とSBI証券それぞれの投資をおすすめしたい方を紹介します。

「SBIネオモバイル証券」をおすすめしたい人

  • 投資経験が全くない人
  • Tポイントを中心に取引してなるべく他のお金は使いたくない人
  • これから投資の勉強をしたい人
  • 日々の生活でTポイントが貯まりやすい人
  • Tポイントで株式取引をしたい人

上記に当てはまる方は、「SBIネオモバイル証券」を利用しての投資をおすすめします。

Tポイントを利用しながら、売買手数料をおさえて少額投資をできる点は、投資経験の全くない初心者の方には魅力的ではないでしょうか。

株式が値上がりしたら売却するというような株式投資の基本取引ができるので「とりあえず大きな金額で取引をする前の練習にしたい」と考えている、投資について学びたい方にもおすすめです。

少額投資に対応しているサービスが多いので、コツコツ投資資金を積み上げていきたい方にも向いています。

しかし、取引できる商品が現物株式中心であること、単元未満株の場合は単元株と違い好きなタイミングで買付売却できないこと(取引できる時間が決まっています)には注意して下さい。

「SBI証券」をおすすめしたい人

  • Tポイント投資とある程度の自己資金投資を考えている人
  • 非課税投資制度を利用したい人
  • 投資を通じてTポイントを貯めたい人
  • Tポイントを利用した投資では長期投資の方針のある人
  • Tポイントで投資信託を取引したい人

上記に当てはまる方は、「SBI証券」を利用しての投資がおすすめです。

Tポイント投資以外の取引においてもTポイントを貯めることができるのは魅力的ですし、Tポイント+ある程度の自己資金で投資を考える方であれば、賢くTポイントを利用することができます。

また、NISA口座での買付にも対応しているので、非課税枠を活用したい方にとっても魅力的でではないでしょうか。

しかし、Tポイントを利用した金融商品の買付は投資信託に限られる点には注意が必要です。

投資信託は長期保有に向いていますので、売買を繰り返してみたいという方にはおすすめしません。

SBIネオモバイル証券とSBI証券は両方始めてもいい?移管や連携はできる?

ここまで、SBIネオモバイル証券とSBI証券のそれぞれのメリットをお伝えしてきましたが

「どちらも魅力的だから両方始めたい」

「まずはSBIネオモバイル証券から始めて、レベルが上がったらSBI証券に移行したい」

と思った方もいるのではないでしょうか。

ここでは、SBIネオモバイル証券とSBI証券は両方始めてもよいのか、移管や連携はできるのかを解説します。

SBIネオモバイル証券とSBI証券は別の会社

SBIネオモバイル証券とSBI証券、どちらも同じSBIグループですが、「株式会社SBIネオモバイル証券」と「株式会社SBI証券」は別の会社です。

そのため、「両方始めたい」と思った場合は、それぞれのサービスで個別に口座開設手続きをしてください。

また、全く別のサービスとして稼働しており、2022年5月2日時点では移管や連携も行われていません。

ただし、両方のサービスを同時に使用することや、片方を退会してもう片方を始めることは全く問題ありませんので、ニーズに合わせて自由にサービスを選んでくださいね。

まとめ

同じTポイント投資ができる「SBIネオモバイル証券」「SBI証券」ですが、それぞれ違った取引商品やサービスの魅力がありました。

「SBIネオモバイル証券」は現物株式中心・月額手数料が魅力的でした。

「SBI証券」は投資信託を選択できる・取引を通じてTポイントが貯まるという点が魅力的でした。

どちらが優れているというわけではなく、どちらも利用者にとって嬉しい利点が多くありましたね。

この記事を参考に、2つのサービスのメリット・デメリットを比較検討しながら、自分にあったTポイント投資のスタイルを検討していただけたら幸いです。

SBIネオモバイル証券の公式サイトはこちら⇨

SBI証券の公式サイトはこちら⇨