国債とは国が発行する債券のことで、債券とは簡単に言うと借金です。

債券を発行した国や会社が借主となり、債券を購入した人や団体が貸主となります。

債券は返済されるまでの期間である返済期限(償還期限とよばれます)と、お金を貸している間どの程度の利子を付けるのかという利率が必ず定められています。

例えば、償還期限10年、利率1%という債券を100万円購入すれば1年毎の利子1万円と10年後に購入費用の100万円を受け取ることができます。

ただし、借主に何か異変があった場合必ずしも全額が返済されるとは限りません。

国債は国が発行する債券ですので、債券の中でも特に安全性の高い債券です。

国債の安全性は、国の経済と強く関係しますので、国債も一般的に先進国の方が発展途上国より安全性が高く、経済状況が良い国ほど国債の安全性も高くなります。

安全性が高いほど利率は低くなり、安全性が低いと利率は高くなります。

リスクが高い商品はリターン(利益)も高くないと誰も購入しないからです。

また、金融政策も国債の金利に大きな影響を与えます。

お金を市場にたくさん流すことを金融緩和と言いますが、金融緩和を行っている国ほど国債の金利は低くなります。